Works実績
株式会社稲佐山観光ホテル
現場の従業員を巻き込んだSDGs方針の策定支援
- 業界・業種
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ホテル業
- 提供サービス
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SDGsコンサル
- プロジェクト期間
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5カ月
- 要望
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サステナブルなホテル経営を行っていくために、マテリアリティを特定しSDGs推進を加速させたい
- 課題
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- 専門家なしには社内を上手く巻き込み自社ならではの方針を策定できない
- 方針策定に参加する委員会メンバーの知識・参加意欲をさらに向上させる必要がある
- 委員会メンバーがシフト制の勤務体制なので全員が参加できる形でのプロジェクト進行が難しい
- 解決策
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今回の委員会は、マテリアリティを特定しSDGs推進を加速させることを目的にしましたが、日常業務でサステナビリティに触れる機会の少ないメンバーが多く参加していました。
そのため、まずはサステナビリティの基本知識を各自が持てるように、動画教材を用いた学習を行いました。
その後の委員会の会議では、部署・年代を越えて一人ひとりが考え活発に議論できるように、議論の形式を工夫したりオリジナルワークシートを作成したりしました。
その結果、プロジェクト序盤では発言が少なかったメンバーも最終的には自ら発言するなど、SDGsに関する知識だけではなく参加意欲を高めることにも繋がりました。
また「ホテル業」の性質上、シフト勤務の体制であるためプロジェクトメンバーが頻繁に集まることが難しい状況がありました。この課題を解決するために、合計3回の「SDGs集中期間」を設け、会議を実施する日程を短期間にまとめることで、できる限りプロジェクトメンバーに負担の少ない形で進行しました。
最終的には、被爆地の長崎の観光ホテルであるという創業当時からの強い願いを根幹に、一般的な環境・社会のマテリアリティ項目にとどまらず、平和教育などを含んだ自社らしいSDGs方針を完成させることができました。
今回のコンサルティングサービスでは、クライアントの状況に合わせて以下の2種類のオリジナルワークショップ(WS)を開発・提供しました。
オリジナルWS-1:Drop オリジナルゲーム
世界で起きている課題と自社がどのようにつながり、将来的に自社の事業・自分達にどのような影響を及ぼすのかを考える連想ゲームです。
SDGs方針を策定する初期段階で世界と自分達との関係を考えることで、そのあと取り扱う社会課題が理解しやすくなります。「〇〇だから自分達が解決しなければならない」「なぜ自社でSDGsに取り組む必要があるのか」などと参加者が実感・認識することで、方針策定の質と参加意欲が向上します。
そのためこのWSは、「SDGsには取り組むべきだろうけど、具体的には自分達にどう関係してくるのかわからない」という課題を抱えている方々に効果的です。
オリジナルWS-2:社会課題と私の業務
SDGs方針の策定では、自社が存在することで起きうる課題を洗い出します。そのためには、自分たちの業務が直接的・間接的に社会課題を発生させる原因になっていないか想像する必要があります。
そこでこのWSの出番です。自身と関わる可能性のある社会課題を想像するために、まずは自身の業務を洗い出して把握します。
次に、それらと社会課題の関係について考えていきます。改めて日々の業務を把握することで、頭の中だけでは言語化できなかった自社の抱える問題点などが出てきやすくなります。
このように、自分の業務が及ぼす環境や社会への影響を知ることで、日常業務での意識が変わります。その結果、このWSを通して自社と関係する社会課題を従業員一人ひとりに自分ごと化してもらうことができます。